センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,ヘスの法則の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | ヘスの法則 |
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年度 | 2014年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問1 |
配点 | 3 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
⑥ Q = -Q1 + Q2 + 2Q3
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解説
反応熱を求めるときは,問題で与えられた反応をすべて熱化学方程式で表して,連立方程式を解く要領で求めます。多くの場合,「化合物=単体と熱」に変形したものを,「化合物が2種類以上ある式」に代入して求めることができます。
CH4 + 2O2 = CO2 + 2H2O + Q1 ・・・ (1)
C(黒鉛) + O2 = CO2 + Q2 ・・・ (2)
H2 + O2 = H2O + Q3 ・・・ (3)
C(黒鉛) + 2H2 + O2 = CH4 + Q ・・・ (4)
(2)より,CO2 = C(黒鉛) + O2 - Q2 ・・・ (2)’
(3)より,H2O = H2 + O2 - Q3 ・・・ (3)’
(4)より,CH4 = C(黒鉛) + 2H2 + O2 - Q ・・・ (4)’
(2)’,(3)’,(4)’を(1)に代入してQについて解くと,Q = -Q1 + Q2 + 2Q3
ちなみに,加減法では -(1)+(2)+(3)×2 で求めることができます。
また,(1)について,反応熱=(生成物の生成熱の総和)-(反応物の生成熱の総和)で求めることもできます。このとき,単体の生成熱は0kJ/molとして計算します。
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問題 | ![]() |
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