センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,構造異性体の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
| 単元 | 構造異性体 |
|---|---|
| 年度 | 2014年度 |
| 問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問2 |
| 配点 | 4 |
| 計算問題 | × |
| 難易度 | 普通 |
正解
① ジクロロメタン(CH2Cl2)には,二つの構造異性体がある。
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解説
① 通常,構造式は平面で書かれるので,ジクロロメタンCH2Cl2には下図の左側のような二つの構造異性体があると思われがちです。しかし,実際は下図の右側のようにテトラポッドのような立体的な構造をしていて,回転させると同じ構造をしていることがわかります。ジクロロメタンには,構造異性体は存在しません。

② エタンの水素原子の2個を塩素原子2個で置き換えた化合物には,下図の左側のような1,1‐ジクロロエタンと下図の右側のような1,2‐ジクロロエタンの二つの構造異性体が存在しています。

③ C4H10で表される化合物には,下図の左側のようなブタンと下図の右側のような2‐メチルプロパンの二つの構造異性体が存在しています。

④ ジメチルエーテルとエタノールは,それぞれ下図の構造をしています。どちらもC2H6Oの分子式をもち,互いに構造異性体です。

⑤ 酢酸とギ酸メチルは,それぞれ下図の構造をしています。どちらもC2H4O2の分子式をもち,互いに構造異性体です。

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| 問題 | |
|---|---|
| ワードファイル | ![]() |
