問題情報

年度2016年度
試験本試験-化学基礎
問題第2問-問4
単元塩の加水分解
配点a-2点
b-2点
計算問題×
難易度易しい

正解

a ⑦ エとカ
b ① アとウ

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解説

 塩の水溶液は,塩をつくる酸と塩基の強弱の組合せから,その液性がわかります。

 強酸と弱塩基からできる塩 ・・・ 水溶液は酸性
 弱酸と強塩基からできる塩 ・・・ 水溶液は塩基性
 強酸と強塩基からできる塩 ・・・ 酸性塩なら酸性,塩基性塩なら塩基性,正塩なら中性
 弱酸と弱塩基からできる塩 ・・・ 中性に近いが,判断できない

 塩をつくる酸と塩基は,次の流れで判断することができます。

 1. 塩を構成する陽イオンと陰イオンを確認する。
   アのCH3COONaの場合,NaとCH3COO

 2. 電気的に中性となるように,陽イオンにOHを,陰イオンにHをくっつける。
   Na + OH → NaOH
   CH3COO + H → CH3COOH

 CH3COONaは,弱酸であるCH3COOHと強塩基であるNaOHからつくられる塩なので,その水溶液は塩基性です。

イのKClは,HCl(強酸)とKOH(強塩基)からつくられる正塩なので,水溶液は中性です。

ウのNa2CO3は,H2CO3(弱酸)とNaOH(強塩基)からつくられる塩なので,水溶液は塩基性です。

エのNH4Clは,HCl(強酸)とNH3(弱塩基)からつくられる塩なので,水溶液は酸性です。

オのCaCl2は,HCl(強酸)とCa(OH)2(強塩基)からつくられる正塩なので,水溶液は中性です。

カの(NH4)2SO4は,H2SO4(強酸)とNH3(弱塩基)からつくられる塩なので,水溶液は酸性です。

 詳しくは,塩の加水分解(水溶液の液性)のページをご覧ください。

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問題「塩の加水分解」の問題
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