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カルシウムCaについて

 カルシウムは石灰石や大理石、ホタル石などの構成元素として豊富に存在しています。また、貝殻や骨などもカルシウムを含んでいます。単体のカルシウムは銀白色の金属で、水と反応して強い塩基性を示します。SrBaRaなどと同様にアルカリ土類金属に分類されます。

 江戸時代末期にオランダから輸入された石灰をカルキ(kalk)とよんでいましたが、その後、プールの水の殺菌や漂白などに用いる「さらし粉」をカルキとよぶようになりました。

 カルシウムは骨や歯を形成するだけではなく、神経系などでも重要な役割を果たしています。イギリスの医師であるリンガー(1835~1910)の実験によると、亀から心臓を取り出すと心臓の動きはすぐに止まりますが、0.001mol/Lのカルシウムイオンを含む溶液(リンゲル液)に漬けると数時間動き続けたそうです。また、カルシウムの摂取量が少なくなると過剰のカルシウムイオンが骨などから血中に溶けだし、イライラの原因になるとされています。

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カルシウムCa(元素)のデータ

元素名(日本語)カルシウム元素名(英語)calcium
原子番号20元素記号Ca
周期表の位置第4周期-2族分類典型金属元素,
アルカリ土類金属
原子量40.078クラーク数3.39%
電子配置[Ar] 4s2電子殻K2 L8 M8 N2
ファンデルワールス半径0.231nm原子半径0.197nm
共有結合半径0.176nm主な酸化数0,+1,+2
第一イオン化エネルギー589.8kJ/mol電子親和力不明
電気陰性度(ポーリング)1.00発見年1808年
発見者ハンフリー・デービー(イギリス)
元素名・元素記号の由来calcsis(ラテン語で「石灰」)

カルシウムの単体Caのデータ

常温・常圧における状態固体銀白色
融点842℃沸点1484℃
融解熱8.54kJ/mol蒸発熱154.7kJ/mol
結晶構造面心立方構造密度1.550g/cm3
蒸気圧254Pa(1112K)熱容量25.929J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
カリウムKページトップスカンジウムSc