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スカンジウムScについて

 スカンジウムは、希土類元素(レアアース)の一つです。各種の鉱物や鉱石中に、1%以下の濃度で存在しています。スカンジウムだけを回収する特殊な布が開発され、希土類元素が溶け込んでいる草津温泉から取り出すことができます。

 スカンジウムは工業的に重要で、例えば、ニッケルアルカリ蓄電池の陽極に添加することで、電圧を安定させることができます。また、アルミニウムに加えると硬度が高くなり、競技用自転車の軽量フレームなどに用いられています。

 さらに、ヨウ化スカンジウムを水銀灯の中に加えることで太陽光に近づくため、植物栽培や映画撮影、ナイター照明などに用いられています。硫酸スカンジウムの水溶液は、小麦や豆、トウモロコシなどの発芽促進剤としても利用されています。

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スカンジウムSc(元素)のデータ

元素名(日本語)スカンジウム元素名(英語)scandium
原子番号21元素記号Sc
周期表の位置第4周期-3族分類遷移金属元素
原子量44.955912クラーク数0.0005%
電子配置[Ar] 3d1 4s2電子殻K2 L8 M9 N2
ファンデルワールス半径0.211nm原子半径0.162nm
共有結合半径0.170nm主な酸化数0,+1,+2,+3
第一イオン化エネルギー633.1kJ/mol電子親和力不明
電気陰性度(ポーリング)1.36発見年1879年
発見者ラルス・ニルソン(スウェーデン)
元素名・元素記号の由来Scandia(「スカンジナビア半島」)

スカンジウムの単体Scのデータ

常温・常圧における状態固体銀白色
融点1541℃沸点2836℃
融解熱14.1kJ/mol蒸発熱332.7kJ/mol
結晶構造六方最密構造密度2.985g/cm3
蒸気圧22.1Pa(1812K)熱容量25.52J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
カルシウムCaページトップチタンTi