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パラジウムPdについて

 パラジウムは、地殻中に0.000006%しか存在していない貴金属元素です。亜鉛ニッケルの製錬時に副産物として得られます。貴重な金属なので、使用後の触媒や電子機器などから回収されています。

 パラジウムの生産量の約60%は、自動車の排気ガス中の不完全燃焼や未燃焼価疎林を完全に取り除くための触媒として用いられています。1990年ごろまでは白金が使われていましたが、現在はパラジウムが使われています。

 パラジウムは自身の体積の900倍もの水素を水素化物(PdH3)として吸蔵することができるため、水素添加触媒や水素ガスの精製に用いられています。また、ペットボトルの原料となるテレフタル酸の合成に関する触媒に用いられています。

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パラジウムPd(元素)のデータ

元素名(日本語)パラジウム元素名(英語)palladium
原子番号46元素記号Pd
周期表の位置第5周期-10族分類遷移金属元素
原子量106.42クラーク数1×10-6%
電子配置[Kr] 4d10電子殻K2 L8 M18 N18
ファンデルワールス半径0.163nm原子半径0.137nm
共有結合半径0.139nm主な酸化数0,+1,+2,+4,+6
第一イオン化エネルギー804.4kJ/mol電子親和力0.6eV
電気陰性度(ポーリング)2.20発見年1803年
発見者ウイリアム・ハイド・ウォラストン(イギリス)
元素名・元素記号の由来Pallas(小惑星の「パラス」)

パラジウムの単体Pdのデータ

常温・常圧における状態固体銀白色
融点1554.9℃沸点2963℃
融解熱16.74kJ/mol蒸発熱362kJ/mol
結晶構造面心立方構造密度12.023g/cm3
蒸気圧1.33Pa(1825K)熱容量25.98J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
ロジウムRhページトップ銀Ag