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銀Agについて

 銀は、紀元前から宝飾品や食器の素材として用いられてきました。全金属中で、電気伝導率や熱伝導性が最も大きいことが知られています。元素記号の語源は南米のアルゼンチン(銀の川)の国名と関係があります。

 銀は貨幣の素材としても重要で、中世ヨーロッパではよりも高価でした。やがて、新大陸で銀山が開発されると、銀はよりも安くなりました。

 銀は反応性の低い金属ですが、硫黄と反応すると黒色の硫化銀を生じます。そのため、温泉地に銀のアクセサリーをつけていくと、黒ずんでしまいます。また、韓国では毒見のために銀でできた箸を使っていました。硫黄などの毒と反応して黒くなるためです。

 銀イオンが殺菌力をもつことから、最近では、消臭や殺菌のために使われています。

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銀Ag(元素)のデータ

元素名(日本語)元素名(英語)silver
原子番号47元素記号Ag
周期表の位置第5周期-11族分類遷移金属元素
原子量107.8682クラーク数0.00001%
電子配置[Kr] 4d10 5s1電子殻K2 L8 M18 N18 O1
ファンデルワールス半径0.172nm原子半径0.144nm
共有結合半径0.145nm主な酸化数0,+1,+2,+3
第一イオン化エネルギー731.0kJ/mol電子親和力1.303eV
電気陰性度(ポーリング)1.93発見年有史以前
発見者不明
元素名・元素記号の由来argyros(ギリシャ語で「輝く」)

銀の単体Agのデータ

常温・常圧における状態固体銀白色
融点961.78℃沸点2162℃
融解熱11.28kJ/mol蒸発熱250.58kJ/mol
結晶構造面心立方構造密度10.49g/cm3
蒸気圧0.34×10-21Pa(1234K)熱容量25.350J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
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