サマリウムSm｜周期表と元素データ【高校化学Net参考書】

サマリウムSmについて

　サマリウムは、サマリウム磁石として利用されています。ネオジム磁石が発明されるまでは、サマリウム磁石が最強の磁石でした。サマリウム磁石はネオジム磁石とくらべて錆びにくいという特長があるため、いまでも使われています。

　サマリウムの同位体である¹⁴⁷Smは、半減期が1080億年と長く、太古の年代測定に利用されています。¹⁴⁷Smが¹⁴³Ndに変化することにより、¹⁴³Ndと安定な¹⁴⁴Ndの比が変化します。
「 ¹⁴³Ndと¹⁴⁴Ndの比」や「 ¹⁴⁷Smと¹⁴⁴Ndの比」の関係から、岩石ができた年代を算出することができるのです。

サマリウムSm（元素）のデータ

元素名（日本語）	サマリウム	元素名（英語）	samarium
原子番号	62	元素記号	Sm
周期表の位置	第6周期－ランタノイド6	分類	遷移金属元素
原子量	150.36	クラーク数	0.0006%
電子配置	[Xe] 6s² 4f⁶	電子殻	K2 L8 M18 N24 O8 P2
ファンデルワールス半径	不明	原子半径	0.180nm
共有結合半径	0.198nm	主な酸化数	0，＋2，＋3
第一イオン化エネルギー	544.5kJ/mol	電子親和力	不明
電気陰性度（ポーリング）	1.17	発見年	1879年
発見者	ポール・ボアボードラン（フランス）
元素名・元素記号の由来	Samarsky（サマリウムを含むサマルスキー石の発見者の「サマルスキー（ロシア）」）

サマリウムの単体Smのデータ

常温・常圧における状態	固体	色	銀白色
融点	1072℃	沸点	1794℃
融解熱	8.62kJ/mol	蒸発熱	165kJ/mol
結晶構造	三方晶	密度	7.52g/cm³
蒸気圧	563Pa（1345K）	熱容量	29.54J/（mol・K）

	１族	２族	３族	４族	５族	６族	７族	８族	９族	１０族	１１族	１２族	１３族	１４族	１５族	１６族	１７族	１８族
第１周期	H																	He
第２周期	Li	Be											B	C	N	O	F	Ne
第３周期	Na	Mg											Al	Si	P	S	Cl	Ar
第４周期	K	Ca	Sc	Ti	V	Cr	Mn	Fe	Co	Ni	Cu	Zn	Ga	Ge	As	Se	Br	Kr
第５周期	Rb	Sr	Y	Zr	Nb	Mo	Tc	Ru	Rh	Pd	Ag	Cd	In	Sn	Sb	Te	I	Xe
第６周期	Cs	Ba	ﾗﾝ	Hf	Ta	W	Re	Os	Ir	Pt	Au	Hg	Tl	Pb	Bi	Po	At	Rn
第７周期	Fr	Ra	ｱｸ	Rf	Db	Sg	Bh	Hs	Mt	Ds	Rg	Cn	Uut	Fl	Uup	Lv	Uus	Uuo
ランタノイド			La	Ce	Pr	Nd	Pm	Sm	Eu	Gd	Tb	Dy	Ho	Er	Tm	Yb	Lu
アクチノイド			Ac	Th	Pa	U	Np	Pu	Am	Cm	Bk	Cf	Es	Fm	Md	No	Lr
金属元素の背景色 ■アルカリ金属，■アルカリ土類金属 ■その他の典型金属元素，■遷移金属元素									非金属元素の背景色 ■ハロゲン，■希ガス ■その他の非金属元素							□不明

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サマリウムSm｜周期表に載っている元素について，分かりやすく解説しているNet参考書です。

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