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化学が苦手な生徒のための参考書・問題集

 駿台模試の偏差値が40未満,その他の模試の偏差値が50未満であれば,易しい参考書・問題集を使って基礎を学ぶべきです。

 参考書としては,語り口調で読みやすいと人気の「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」が絶対におすすめです。私が受け持っている生徒の評価も上々です。

 問題集としては,文英堂の「シグマベスト 必修整理ノート」がいいのではないでしょうか。

 穴埋め形式でポイントを押さえながら,基本事項を学習することができます。教員目線でも,重要な項目が抑えられていると感心します。

 練習問題や定期テスト対策問題も用意されており,化学を苦手とする生徒の授業・試験の対策に適しています。

化学の学力が平均に近い生徒のための参考書・問題集

 駿台模試の偏差値が40~50,その他の模試の偏差値が50~60であれば,演習量を確保すべきです。参考書も標準的な内容のものも読むことができるはずです。

 このレベルの参考書は数多くあります。教科書でも構わないと思いますが,あえて紹介するなら「鎌田・福間の化学の講義」を選びます。

 適度な分量で,重要な部分が効率よくまとめられています。

 問題集としては「新標準演習」がいいでしょう。標準的な問題が多く掲載されており,十分な演習量を確保することができます。

センター試験・理系大学受験 化学の新標準演習

化学の学力が高い生徒のための参考書・問題集

 駿台模試の偏差値が50以上,その他の模試の偏差値が60以上であれば,かなりの実力があると考えられます。知識の確認程度ではなく,それを応用する練習をしていく段階へ進みましょう。

 参考書は「化学の新研究」を購入してください。これは,かなり深い内容まで記載されており,前から順に読んでいくというよりは,問題を解いていて知らない話題があったときに調べるために使います。いわば,化学の辞書・辞典です。高校の範囲を超えている内容も含まれていますので,上級者以外にはおすすめできませんが。

 問題集は「重要問題集」が外せません。入試問題から,各分野における重要な問題が選び抜かれています。B問題まで解くことができるようになれば,かなり上位の大学の入試問題まで対応できるでしょう。

その他

 重要問題集で物足りないという東大・京大・医学部受験を考えている生徒は,「化学の新演習」に挑戦してみましょう。

 通学電車などでの隙間時間に暗記事項を確認したいなら,「大学JUKEN新書 入試に出るシリーズ(旺文社)」がおすすめです。サイズはコンパクトですが,重要な部分がしっかりと押さえられています。赤シートを使って暗記することができるタイプです。

 受験が近付くにつれて,絶対にはずせないのが過去問演習です。入試問題全般を確認するなら「大学入試問題正解」,志望校が定まっているなら「赤本」です。

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 大学入試からは少し外れてしまいますが,「世界で一番美しい元素図鑑」も理系なら一度は読んでおきたい本です。元素一つ一つについて,詳細なデータが載せられています。しかし,注目すべきは単体や化合物の美しい写真です。私も思わず引き込まれてしまいました。「世界で一番美しい元素図鑑」という名に恥じない1冊だと,自信を持っておすすめできます。教室や化学室に置いておくと,生徒が化学に興味を持ってくれることでしょう。

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