センター試験の化学の演習問題を紹介しています。このページは,Na2CO3の合成の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学」~
問題情報
年度 | 2016年度 |
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試験 | 本試験-化学 |
問題 | 第3問-問3 |
単元 | Na2CO3の合成 |
配点 | a [ 3 ] 1点 [ 4 ] 1点 b 3点 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
a [ 3 ] ② 高温で融解して電気分解する。
[ 4 ] ③ 加熱する。
b ② 6.3
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解説
a [ 3 ] イオン化傾向の大きい金属の単体は,その金属イオンを含む物質から電気分解でつくります。ただし,Alよりもイオン化傾向の大きい金属(Alを含む)は,還元されにくいため,水溶液ではなく融解塩(塩を高温で融解して液体になったもの)を電気分解します。水溶液だとH+やH2Oが還元されて水素H2を生じてしまいます。
[ 4 ] アンモニアソーダ法(ソルベー法)による炭酸ナトリウムNa2CO3の製法です。炭酸水素ナトリウムNaHCO3(化合物A)を加熱することで熱分解し,炭酸ナトリウムNa2CO3が得られます。
b 炭酸水素ナトリウムNaHCO3を熱分解すると,次の反応により炭酸ナトリウムNa2CO3が得られます。
2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
NaHCO3=84,Na2CO3=106より,168gのNaHCO3(2mol)から106gのNa2CO3(1mol)が得られます。反応に関する物質の質量比は一定ですので,求める質量をx〔kg〕とおくと,次式が成り立ちます。
NaHCO3〔g〕:Na2CO3〔g〕 = 168g:106g = 10×103g:x×103〔g〕
x = 6.3
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問題 | |
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