センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,身のまわりの化学の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 身のまわりの化学 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問2 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
② アセトアニリドは洗剤に用いられる。
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解説
① エチレンは二重結合をもっており,多数のエチレン分子が付加反応によって高分子になります。イメージとしては,両手をつないでいる多数のペアが片手を離して,隣同士で次々と手をつないでいくのに似ています。得られたポリエチレンは,ポリ袋の成分の代表です。
② アセトアニリドは,アニリンと無水酢酸の反応で得られる芳香族化合物です。洗剤ではなく,かつては解熱鎮痛剤として利用されていました。
③ ケイ素は半導体として用いられます。ケイ素は地殻中で2番目に多い元素ですが,二酸化ケイ素SiO2として産出されるため,炭素などで還元して単体のケイ素を得る必要があります。
SiO2 + 2C → Si + 2CO
④ 塩化カルシウムは中性の乾燥剤として,気体中の水蒸気を除くために用いられます。中性なので,酸性や塩基性の気体の乾燥剤として用いることができます。しかし,アンモニアを吸収する性質があるため,アンモニアの乾燥剤としては用いることができません。
⑤ 炭酸水素ナトリウムは,加熱すると分解して二酸化炭素が発生します。発生した二酸化炭素がケーキなどを膨らませます。
2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
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問題 | |
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