センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,薬品の取り扱いの解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 薬品の取り扱い |
---|---|
年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問3 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
⑥ 水酸化ナトリウムの水溶液が皮膚や粘膜についたら,すぐに大量の希塩酸で十分に洗う。
スポンサーリンク
解説
① 実験室にある濃硝酸のびんを見ると,確かに褐色びんが使われています。濃硝酸は,光によって次のように分解します。
4HNO3 → 4NO2 + 2H2O + O2
② 有毒気体を発生させるときは,ドラフト内で実験します。
③ 水で希釈したとしても,重金属イオンの総量は減りません。カドミウムや水銀をはじめ,重金属は有毒なものが多いので,業者に依頼して適切に処理します。
④ アセトンは常温でも高い揮発性があるため,蒸気に引火しやすいという性質があります。
⑤ 実は,黄リンは同素体とされてきましたが, 白リンの表面が微量の赤リンの膜で覆われたものだということがわかっています。教科書では,発火点は34℃とされています。酸素に触れないようにするために,水中で保存します。ちなみに,金属ナトリウムなどは灯油(または石油)中に保存し,非常に紛らわしいので知識の整理をしておきましょう。
⑥ 場合によっては弱酸・弱塩基で中和して対応するものもありますが,水酸化ナトリウム水溶液の場合は大量の「水」で洗います。
スポンサーリンク
問題 | |
---|---|
ワードファイル |