センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,分離法の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 分離法 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問4 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
② 食塩水を電気分解して,塩化ナトリウムを取り出す。
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解説
① ヨウ素には昇華性がありますが,ヨウ化カリウムにはありません。ヨウ素だけが気体となるので,分離することができます。
② 食塩水を電気分解すると,陽極では塩素Cl2,陰極では水素H2がそれぞれ発生します。食塩水から塩化ナトリウムを取り出すためには,蒸発乾固を用います。
③ 酸素の沸点は-183℃,窒素の沸点は-196℃です。空気を-196℃以下に冷やすと液体空気が得られ,そこから温度を上げて-196℃~-183℃に保つと,窒素だけが気体になって分離できます。
④ インクには複数の色素が含まれており,それぞれの色素で性質が異なります。ろ紙が水を吸い上げていくときに,ろ紙にくっつきやすい色素はあまり移動しません。一方,ろ紙にくっつきにくい色素は速く移動します。このように,くっつきやすさで移動速度が異なるため,分離することができます。
⑤ 油脂は有機溶媒に溶けやすいですが,水分や搾りかすはあまり溶けません。油脂だけを有機溶媒に溶かすことで,分離することができます。
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問題 | |
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