センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,分子と共有結合の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 分子と共有結合 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問6 |
配点 | a-3,b-3 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
a ③ メタン分子中のC
b ② CO2
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解説
a 価標とは,構造式で共有結合を表す線のことです。最外殻電子の数から不対電子の数を求めると,その数が価標の数(原子価)に相当します。原子価は,14族元素(C,Siなど)で4,15族元素(N,Pなど)で3,16族元素(O,Sなど)で2,17族元素(Cl,Brなど)で1,18族元素(He,Neなど)で0です。また,水素原子の原子価は1です。有機化合物について学ぶときに必要なので,構造式を書けるようにしておきましょう。
b 原子価を考慮して構造式を考えると,①H2Oは単結合のみ,②CO2は二重結合のみ,③NH3は単結合のみ,④C2H2は炭素原子間に三重結合,⑤C2H4は炭素原子間に二重結合という構造になることがわかります。形状については,①H2Oは折れ線形構造,③NH3は三角錐形構造,また,メタンCH4は正四面体形構造などある程度は覚えていく必要があるでしょう。
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問題 | |
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