センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,物質量の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 物質量 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問1 |
配点 | 3 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 易しい |
正解
④ ブタン
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解説
まず,空気の見かけの分子量(平均分子量)を求めます。分子量は1molあたりの質量と同じ値になるので,空気1molで考えます。体積比はモル比に相当しますので,空気は0.8molの窒素と0.2molの酸素が混合していると考えられます。すると,空気1molの質量は,次のように求めることができます。
28g/mol × 0.8mol + 32g/mol × 0.2mol = 28.8g = 29g
よって,空気の見かけの分子量は29ということになります。また,ある体積の空気の質量が0.29gなので,物質量は0.01molです。
ここで,別の気体も空気と同体積なので,物質量は0.01molです。0.01molの質量が0.58gなので,1molあたり58gとなり,分子量は58です。
選択肢の気体の分子量を求めると,次のようになります。
① アルゴンAr=40
② キセノンXe=131
③ プロパンC3H8=44
④ ブタンC4H10=58
⑤ 二酸化炭素CO2=44
よって,この気体は,分子量が一致するブタンだと判断することができます。
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問題 | |
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