センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,金属元素の化合物の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 金属元素の化合物 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問1 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
① 酸化マンガン(Ⅳ)はマンガン乾電池の負極に用いられる。
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解説
① マンガン乾電池では,負極には亜鉛が用いられます。亜鉛が亜鉛イオンになるときに電子が放出されます。
② 塩化鉛(Ⅱ)は水に溶けにくい塩です。しかし,温度を上げると溶解度が高くなるので,熱水には溶けることができます。
③ 亜鉛,鉄,ニッケルは,酸性では硫化物の沈澱を生じませんが,塩基性なら硫化物の沈澱を生じます。これは,塩基性ではH+が少ないので硫化水素の電離が起こりやすく,硫化物イオンの濃度が高くなるためです。ちなみに,硫化物は黒色のものが多いのですが,硫化亜鉛は白色です。
④ クロム酸イオンCrO42-と二クロム酸イオンCr2O72-は,液性によって互いに変化します。クロム原子の数を合わせて2CrO42-とCr2O72-で比べると,2CrO42-の方が酸素原子の数が多いことがわかります。塩基性のときにOH-が多いので,酸素原子が豊富にあることから,塩基性でCrO42-へと変化します。逆に,酸性にするとCr2O72-が多くなるのです。
⑤ ハロゲン化銀は光によって分解し,銀が遊離します。この性質を利用して,臭化銀が写真に用いられています。
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問題 | |
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