問題情報

単元気体の製法と性質
年度2006年度
問題番号化学Ⅰ-第3問-問4
配点4
計算問題×
難易度普通

正解

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解説

ア 酸化マンガン(Ⅳ)MnO2が触媒としてはたらいて,過酸化水素H2O2の分解反応が起こり,酸素O2が発生します。酸素O2は植物の光合成により放出される気体なので,bの記述が当てはまります。

イ さらし粉CaCl(ClO)・H2Oに塩酸HClを加えると,さらし粉CaCl(ClO)・H2Oの酸化作用により塩化物イオンClが酸化されて,塩素Cl2が発生します。塩素Cl2には漂白作用があり,花の色素が反応して脱色されますので,aの記述が当てはまります。

ウ 炭化カルシウムCaC2が水H2Oと反応すると,アセチレンCH≡CHが生じます。

   CaC2 + 2H2O → CH≡CH + Ca(OH)2

 副生成物として酸化カルシウムCaOを書く人が多いのですが,これは水H2Oと容易に反応するので誤りとされます。

 アセチレンCH≡CHは不飽和結合(二重結合や三重結合のこと)をもっているので,臭素Br2が付加反応します。そのため,臭素Br2の赤褐色が消えるのです。よって,cの記述が当てはまります。

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問題気体の製法と性質の問題
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