センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,付加反応の生成物と不斉炭素原子の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 付加反応の生成物と不斉炭素原子 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問4 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
⑤ b・d
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解説
前問に引き続き,付加反応の問題です。Br2の付加反応なので,それぞれの炭素原子に臭素原子Brが結合します。a~dの反応後の構造式は,次のようになります。
不斉炭素原子は,異なる4種の原子または原子団と結合している炭素原子のことをいいます。aの左の炭素原子は,Hとの結合が2つあるので,不斉炭素原子ではありません。右の炭素原子は,Brとの結合が2つあるので,これも不斉炭素原子ではありません。よって,aは不斉炭素原子を1個ももたない化合物です。
同様に確認していくと,bの左の炭素原子は不斉炭素原子ではありませんが,右の炭素原子は不斉炭素原子です。よって,bは不斉炭素原子を1個だけもつ化合物です。
cの左の炭素原子は不斉炭素原子ですし,右の炭素原子も不斉炭素原子です。よって,cは不斉炭素原子を2個もつ化合物です。
dの左の炭素原子は不斉炭素原子ですが,右の炭素原子は不斉炭素原子ではありません。よって,dは不斉炭素原子を1個だけもつ化合物です。
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問題 | |
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