問題情報

単元アルコールの酸化
年度2006年度
問題番号化学Ⅰ-第4問-問5
配点4
計算問題×
難易度普通

正解

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解説

 エタノールの酸化により得られた化合物Aはアセトアルデヒドで,次のような構造をしています。

アセトアルデヒドの構造式

a フェノールフタレインは,塩基性の水溶液で赤色を呈します。アルデヒドは中性物質なので,赤変したというのは誤りです。

b フェーリング液は,還元性をもつ物質と反応して赤色沈殿を生じます。有機化学で還元性といえば,アルデヒドとギ酸です。よって,フェーリング液で赤色沈殿を生じるのは正しいです。

c ヨウ素と水酸化ナトリウムを加えて温めるのは,ヨードホルム反応です。次の2つの構造のうち,どちらかをもつ化合物でヨードホルム反応がおこり,黄色沈殿を生じます。

ヨードホルム反応を示す構造

アセトアルデヒドは,左の構造のRが水素原子Hの化合物なので,ヨードホルム反応を示します。よって,水酸化ナトリウム水溶液とヨウ素を加え,温めると黄色沈殿が生じるのは正しいです。

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問題アルコールの酸化の問題
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