センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,中和滴定の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 中和滴定 |
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年度 | 2007年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問2 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
⑤ 0.45
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解説
中和反応における量的関係は,
「酸から生じるH+の物質量〔mol〕=塩基から生じるOH-の物質量〔mol〕」
で表すことが出来ます。この関係は,酸や塩基が2種類以上ある場合でも,その総量で考えれば成り立ちます。この問題では塩基が2種類あるので,右辺はそれぞれから生じるOH-の物質量〔mol〕の和になります。
酸から生じるH+の物質量〔mol〕は,
「酸の価数×酸の物質量〔mol〕」
で求めることが出来ます。また,水溶液の場合は,「モル濃度〔mol/L〕×水溶液の体積〔L〕=酸の物質量〔mol〕」となることから,
「酸の価数×モル濃度〔mol/L〕×水溶液の体積〔L〕」
で求めることもできます。塩基から生じるOH-の物質量〔mol〕も同様です。ここで,アンモニアの物質量をn〔mol〕とおくと,次の式が成り立ちます。
2×0.30〔mol/L〕×0.040〔L〕 = 1×n〔mol〕+ 1×0.20〔mol/L〕×0.020〔L〕
よって,アンモニアの物質量は,0.020〔mol〕です。ここから標準状態における体積を求めると,次のようになります。
0.020〔mol〕×22.4〔L/mol〕 = 0.448〔L〕 = 0.45〔L〕
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問題 | |
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