センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,酸化還元反応の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
| 単元 | 酸化還元反応 |
|---|---|
| 年度 | 2007年度 |
| 問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問4 |
| 配点 | 4 |
| 計算問題 | × |
| 難易度 | 普通 |
正解
③ 過マンガン酸カリウム1molは,硫酸酸性水溶液中で,過酸化水素1molにより過不足なく還元される。
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解説
① 酸化剤は,相手を酸化する物質です。相手から電子e-を受け取ることで相手を酸化すると同時に,自身は電子e-を受け取ったことで還元されます。
② 過酸化水素H2O2は,相手が酸化剤の時には自身は還元剤として働いて酸素O2を生じます。相手が還元剤の時には酸化剤として働いて水H2Oを生じます。
他に,二酸化硫黄SO2も同様に酸化剤としても還元剤としても働く物質です。過酸化水素H2O2と二酸化硫黄SO2が反応するときには,過酸化水素H2O2が酸化剤として,二酸化硫黄SO2が還元剤として働きます。
③ 酸化還元反応では,還元剤が渡す電子e-の物質量〔mol〕と酸化剤が受け取る電子e-の物質量〔mol〕が等しくなります。過酸化水素は還元剤として働いて次のように変化します。
H2O2 → O2O2 + 2H+ + 2e-
化学反応式の係数から,1molの過酸化水素が反応すると2molの電子を渡すことがわかります。また,過マンガン酸カリウムは酸性水溶液中で酸化剤として働いて次のように変化します。
MnO4- + 8H+ + 5e- → Mn2+ + 4H2O
化学反応式の係数から,1molの過マンガン酸カリウムが反応すると5molの電子を受け取ることがわかります。よって,例えば5molの過酸化水素と2molの過マンガン酸カリウムが反応するときに10molの電子が受け渡しされるように,過酸化水素と過マンガン酸カリウムは物質量の比2:5で反応することがわかります。
④ 銅と鉄では,イオン化傾向は鉄の方が大きいため,次の変化が起こり,銅が還元されます(酸化数が減少する)。
Cu2+ + Fe → Cu + Fe2+
⑤ カルシウムと水の反応では,次の変化が起こり,カルシウムが酸化されます(酸化数が増加する)。
Ca + 2H2O → Ca(OH)2 + H2
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| 問題 | |
|---|---|
| ワードファイル | ![]() |
