センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,一般式の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 一般式 |
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年度 | 2007年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問1 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
③ 鎖式で飽和の1価アルコールはCnH2n+1Oで表される。
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解説
有機化合物の一般式は,しっかりと整理しておきましょう。基本はアルカンのCnH2n+2です。環構造や二重結合,他の元素なども要素が加わると,系統的に変化していきます。
・二重結合1か所につき,Hが2つ減る。
・三重結合1か所につき,Hが4つ減る。
・環構造1か所につき,Hが2つ減る。
・酸素原子OがあってもHは変化しない。
・窒素原子Nが1つあると,Hが1つ増える。
・塩素原子Clが1つあると,Hが1つ減る(HとClが置き換わる)。
① シクロアルカンには環構造が1か所あるので,CnH2n+2からHが2つ減って,CnH2nで表されます。
② アルキンには三重結合が1か所あるので,CnH2n+2からHが4つ減って,CnH2n-2で表されます。
③ アルコールはヒドロキシ基-OHをもっていますが,酸素原子OがあってもHの数は変化しません。よって,鎖式で飽和の1価アルコールはCnH2n+2Oで表されます。ヒドロキシ基があることを表すための示性式だとCnH2n+1OHで表されます。
④ ケトンには酸素原子Oが1つあり,CとOの間に二重結合が1か所あります。酸素原子があってもHの数は変化しませんが,二重結合が1か所あるので,CnH2n+2からHが2つ減って,CnH2nOで表されます。
⑤ 1価カルボン酸には酸素原子Oが2つあり,CとOの間に二重結合が1か所あります。酸素原子があってもHの数は変化しませんが,二重結合が1か所あるので,CnH2n+2からHが2つ減って,CnH2nO2で表されます。
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問題 | |
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