問題情報

単元カルボン酸
年度2007年度
問題番号化学Ⅰ-第4問-問3
配点3
計算問題×
難易度普通

正解

⑤ 酢酸はアセトアルデヒドの加水分解によって得られる。

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解説

① シュウ酸(COOH)2は,還元剤として働いて二酸化炭素を生じます。
   (COOH)2 → 2CO2 + 2H + 2e

② 2つのカルボキシル基-COOHから水分子1個が取れて生じる物質を,酸無水物といいます。酢酸から生じる酸無水物は,無水酢酸です。

無水酢酸の生成

③ セッケンは,ナトリウム塩やカリウム塩のかたちで存在しており,比較的水に溶けやすい物質です。しかし,カルシウム塩やマグネシウム塩は水に溶けにくく,洗浄力が低くなります。そのため,硬水(Ca2+やMg2+を多く含む水)は,洗濯に不向きです。

④ アジピン酸とヘキサメチレンジアミンが縮合重合して,ナイロン66(6,6‐ナイロン)が生成します。アジピン酸は分子内にカルボキシル基を2つ,ヘキサメチレンジアミンは分子内にアミノ基を2つもっています。カルボキシル基-COOHとアミノ基-NH2から水分子が取れて縮合します。

アジピン酸ヘキサメチレンジアミン
アジピン酸ヘキサメチレンジアミン

⑤ アルデヒドは酸化されやすいため,還元作用をもっています。酸化されるとカルボン酸になります。アセトアルデヒドを酸化することで,酢酸を生じます。加水分解というのは誤りです。

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問題カルボン酸の問題
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