問題情報

単元エステルの加水分解
年度2007年度
問題番号化学Ⅰ-第4問-問4
配点4
計算問題×
難易度普通

正解

スポンサーリンク

解説

 エステルの加水分解では,エステル結合のC-O単結合の部分で分解し,カルボン酸とアルコールが生じます。

エステルの加水分解

a 各選択肢のエステルを加水分解して生じるアルコールは,次の通りです。

エタノール1‐プロパノール
① エタノール

② 1‐プロパノール

2‐プロパノール2‐ブタノール
③ 2‐プロパノール

④ 2‐ブタノール

2‐メチル‐1‐プロパノール
⑤ 2‐メチル‐1‐プロパノール

 ヨードホルム反応を示すのは,次の構造をもつ化合物です。①,③,④がヨードホルム反応に陽性です。

ヨードホルム反応を示す構造

b 各選択肢のエステルを加水分解して生じるカルボン酸は,①がプロピオン酸C2H5COOH,②と③が酢酸CH3COOH,④と⑤がギ酸HCOOHです。このうち,フェーリング液を還元するカルボン酸は,分子内にアルデヒド基-CHOをもつギ酸です。

ギ酸

 よって,aとbの両方に当てはまる④が正解です。

スポンサーリンク

問題エステルの加水分解の問題
ワードファイルエステルの加水分解のワードファイル
有機物質ページトップ