センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,窒素を含む芳香族化合物の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 窒素を含む芳香族化合物 |
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年度 | 2007年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問5 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
⑤
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解説
完全に知識問題ですが,化学Ⅰの最後の方の内容なので復習が追い付いていない受験生がいるかもしれません。
・アニリン → ア
アニリンC6H5NH2を塩酸HClで溶かして氷で冷却し,亜硝酸ナトリウムNaNO2を加えると,塩化ベンゼンジアゾニウムC6H5N2+Cl-が生じます。この反応は,ジアゾ化とよばれます。
C6H5NH2 + 2HCl + NaNO2 → C6H5N2+Cl- + NaCl + 2H2O
・ア → イ
この反応で氷冷するのは,生成物の塩化ベンゼンジアゾニウムが熱分解しやすいからです。熱分解すると,窒素を発生しながらフェノールC6H5OHを生じます。
C6H5N2+Cl- + H2O → C6H5OH + N2 + HCl
・イ → p‐ヒドロキシアゾベンゼン
塩化ベンゼンジアゾニウム(ア)にナトリウムフェノキシド(イ+NaOH)を加えると,橙色のp‐ヒドロキシアゾベンゼンを生じます。この反応は,カップリング反応とよばれます。
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問題 | |
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