センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,電池と電気分解の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 電池と電気分解 |
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年度 | 2008年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問4 |
配点 | a‐3,b‐4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
a‐⑥
b‐① 0.0025
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解説
a ア 陽極では,電子e-を放出して電源に送る変化(酸化反応)が起こります。Pt,Au以外の電極の溶出,陰イオンや分子の酸化がこれに当たります。選択肢の中で,陽極になったときに溶出しない金属はPtです。よって,金属AはPtです。
イ 2種類の金属で電池をつくると,放電時に負極から電子e-が放出されます。この電子は,金属の溶出のときに出るものですから,イオンになりやすい金属が負極になると言えます。CuとZnのうち,イオン化傾向が大きいのはZnなので,Znが負極,Cuが正極です。よって,金属BはCuです。
b 電気分解の問題では,各電極での変化を反応式で表すことが重要です。アの電気分解における,陰極と陽極の変化は次のように表すことが出来ます。
陰極 Cu2+ + 2e- → Cu
陽極 2H2O → O2 + 4H+ + 4e-
陰極では0.32gの銅が析出しました。その物質量は次の式で求められます。
0.32g ÷ 64g/mol = 0.0050mol
陰極の反応式より,銅Cuが1mol生成するとき2molの電子e-が流れるので,流れた電子の物質量を求めることが出来ます。
0.0050mol × 2 = 0.010mol
この電子e-は陽極にも流れているので,陽極で発生する酸素O2の物質量を求めることが出来ます。
0.010mol ÷ 4 = 0.0025mol
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問題 | |
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