センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,芳香族化合物の分子量の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 芳香族化合物の分子量 |
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年度 | 2008年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問6 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 難しい |
正解
③ 331
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解説
塩化鉄(Ⅲ)水溶液を加えて紫色を呈する芳香族化合物は,フェノール類です。他には分子量94という情報しかないので,最も簡単なフェノール類であるフェノールC6H5OHの分子量を求めてみます。
C6H5OH = 12×6 + 1.0×5 + 16×1 + 1.0×1 = 94
フェノール以外のフェノール類は,分子量が94よりも大きくなってしまいますので,文中の芳香族化合物はフェノールだと判断することが出来ます。
次に,フェノールC6H5OHと臭素Br2の反応ですが,容易に反応して2,4,6‐トリブロモフェノールC6H2(OH)Br3の白色沈殿を生じます。この反応は,フェノールの検出として用いられることもあります。
最後に,得られた化合物の分子量を求めます。
C6H2(OH)Br3 = 12×6 + 1.0×2 + 16×1 + 1.0×1 + 80×3 = 331
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問題 | |
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