センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,身のまわりの化学の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 身のまわりの化学 |
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年度 | 2009年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問6 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
④ セッケンの洗浄力は硬水中では低下する。これは,セッケンがNa+と反応して水に溶けにくい塩をつくるためである。
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解説
① 鉄粉を用いている使い捨てカイロは,発熱反応である「鉄の酸化」を利用しています。
Fe + O2 + H2O → Fe(OH)3 + 403kJ
② 硫化水素H2Sは,腐卵臭の気体として知られています。無色の有毒な気体で,火山ガスや温泉水に含まれることが多いです。実際に腐った卵でも硫黄成分から硫化水素が発生しています。
③ 炭酸飲料は,圧力を加えることで多くの二酸化炭素を溶かしてつくられています。また,二酸化炭素だけでなく,すべての気体は温度が低いほど溶解度が高くなります。そのため,常圧で温度が上がると溶けきれなくなった二酸化炭素が気体となって空気中に出ていきます。
④ 硬水は,カルシウムイオンCa2+やマグネシウムイオンMg2+を多く含む水のことをいいます。セッケンは,これらのイオンと難溶性の塩をつくるので,硬水中で洗浄力が低下します。ナトリウムイオンNa+との塩は難溶性ではありません。
⑤ 希ガスは反応性が低いため,いろんな用途で利用されています。電球の封入ガスに用いられるのはアルゴンArが多く,金属の溶接時の酸化を防ぐ目的でも用いられています。
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問題 | |
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