センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,オキソ酸の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | オキソ酸 |
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年度 | 2009年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問4 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
④ 酸化数+5のリン原子1個を含むオキソ酸は,2価の酸である。
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解説
まずは,それぞれのオキソ酸を特定し,その性質を考えることで判断していきます。
① 酸化数+1の塩素原子1個を含むオキソ酸は,次亜塩素酸HClOです。次亜塩素酸は,塩素Cl2と水H2Oとの反応により生じる物質で,強い酸化作用をもっています。そのため,塩素や次亜塩素酸の塩は,殺菌や漂白に用いられています。
② 酸化数+4の炭素原子1個を含むオキソ酸は,炭酸H2CO3です。炭酸は弱酸であり,カルボン酸より弱く,フェノール類より強い酸です。
③ 酸化数+5の窒素原子1個を含むオキソ酸は,硝酸HNO3です。硝酸は濃度によって異なる変化をしますが,どちらも強い酸化剤です。濃硝酸が酸化剤として働くと二酸化窒素NO2になり,希硝酸が酸化剤として働くと一酸化窒素NOになります。
④ 酸化数+5のリン原子1個を含むオキソ酸は,リン酸H3PO4です。リン酸1分子あたりH+を3つ放出することが出来るので,2価ではなく3価の酸です。
⑤ 酸化数+6の硫黄原子1個を含むオキソ酸は,硫酸H2SO4です。硫酸は数少ない強酸の1つです。
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問題 | |
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