センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,アルカンの解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | アルカン |
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年度 | 2009年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4-問1 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
③ 炭素数4のアルカンには,3種類の構造異性体がある。
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解説
① 炭素数1のアルカンは,メタンCH4です。メタンは天然ガスの主成分であり,燃料として大量に使われています。
② 単結合は,結合を軸にして回転することが出来ます。一方,二重結合や三重結合は回転することが出来ません。幾何異性体(シス‐トランス異性体)は,二重結合が回転できないために存在します。
③ 構造異性体が存在するアルカンの中で,最も炭素数が小さいのがC4H10です。しかし,炭素数4のアルカンには,ブタンと2‐メチルプロパンの2種類の構造異性体しか存在しません。
ブタン | 2‐メチルプロパン |
④ アルカンの一般式はCnH2n+2,シクロアルカンの一般式はCnH2nです。炭素数が同じとき,アルカンの方が多くの水素原子をもっています。
⑤ アルカンの完全燃焼は,次のように表されます。二酸化炭素CO2よりも水H2Oの方が1mol多く生成することがわかります。
CnH2n+2 + O2 → nCO2 + (n+1)H2O
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問題 | |
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