問題情報

単元元素分析
年度2009年度
問題番号化学Ⅰ-第4問-問6
配点4
計算問題×
難易度易しい

正解

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解説

 ア・イの試薬は,水や二酸化炭素を吸収する試薬を入れます。吸収して質量が増加した分が,完全燃焼により発生した質量と考えます。選択肢のうち,セッコウはすでに水を吸収したもの(焼きセッコウ+水→セッコウ)ですし,中性物質なので,水や二酸化炭素を吸収しません。塩化カルシウムとソーダ石灰(CaOとNaOHの混合物)は,どちらも代表的な乾燥剤です。乾燥剤なので,どちらも水を吸収します。

 塩化カルシウムとソーダ石灰を充填する順番を決めるとき,最も重要なのが「水H2Oと二酸化炭素CO2別々に吸収する」ということです。2種類の気体を同時に吸収すると,合計の質量はわかりますが,それぞれの質量がわからなくなってしまいます。

 ソーダ石灰は塩基性の物質なので,酸性の気体と反応して塩をつくります。塩は固体ですから,容器内に残ります。つまり,ソーダ石灰は,水と二酸化炭素の両方を吸収する試薬です。塩化カルシウムは中性の物質なので,二酸化炭素を吸収しません。よって,塩化カルシウムを先に充填するのが正しいです。

 あとに充填されたソーダ石灰を通る気体には,水は含まれていません(すでに塩化カルシウムに吸収されている)ので,二酸化炭素だけを吸収することが出来ます。

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問題元素分析の問題
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