センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,イオン化エネルギーの解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | イオン化エネルギー |
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年度 | 2010年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問3 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
①
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解説
イオン化エネルギー(第一イオン化エネルギー)は,原子から1個の電子を取り去って1価の陽イオンにするために必要なエネルギーです。マイナスの電気をもった電子と,プラスの電気をもった原子核は引き合っています。それを無理矢理に取り去るのですから,エネルギーを消費します。つまり,陽イオンになりにくい元素ほど,多くのエネルギーを必要とするため,イオン化エネルギーは大きくなります。
希ガス(第18族元素の2He,10Ne,18Arなど)はイオンになりにくいため,イオン化エネルギーは大きな値になります。各希ガスの次の元素は,アルカリ金属(Hを除く第1族元素の3Li,11Na,19Kなど)です。アルカリ金属は非常に陽イオンになりやすく,イオン化エネルギーは小さな値になります。また,周期表においては,希ガスを除いて左下ほど陽性が強く,右上ほど陰性が強くなります。基本的に,右に進む(原子番号が増える)につれて陰性が強く(陽性が弱く)なりますので,イオン化エネルギーも増加していきます。
*元素記号の左下の数字は,原子番号を示しています。スポンサーリンク
問題 | |
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