センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,量的関係の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 量的関係 |
---|---|
年度 | 2010年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問5 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 難しい |
正解
④ 220
スポンサーリンク
解説
4段階の計算なので,道筋を立てるのが難しい問題です。
まず,1kmあたりに必要な燃料の体積を〔cm3〕の単位で求めます(密度の単位g/cm3に合わせるため)。10km走行した時に1.0Lの燃料を消費したので, 1.0L÷10 = 0.10L = 100mL = 100cm3 です。
次に,消費した燃料100cm3の質量〔g〕を求めます。密度が0.70g/cm3なので,
100cm3×0.70g/cm3=70g です。
(1cm3で0.70gなので, 1cm3:0.70g = 100cm3:x でも求められます。)
さらに,この燃料70gに含まれる炭素の質量を求めます。炭素の質量の割合が85%なので,
70g×0.85=59.5g です。
(全体が100gのときに炭素85gなので, 100g:85g = 70g:y でも求められます。)
最後に,炭素59.5gを完全燃焼したときに発生する二酸化炭素CO2の質量を求めます。この変化を化学反応式で表すと,次のようになります。
C + O2 → CO2
係数の比から,1molの炭素Cが完全燃焼すると,1molの二酸化炭素CO2が発生します。また,原子量C=12,分子量CO2=12×1+16×2=44より,12gの炭素を完全燃焼すると,44gの二酸化炭素が発生することがわかります。
12g:44g = 59.5g:z より,z = 218.1666・・・g = 220g となります。
スポンサーリンク
問題 | |
---|---|
ワードファイル |