センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,身のまわりの化学の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 身のまわりの化学 |
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年度 | 2010年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問6 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
⑥ ポリエチレンは単結合と二重結合を交互にもつ高分子化合物であり,包装材や容器などに用いられている。
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解説
① 金属では,原子の価電子が金属中を自由に動きまわり,金属原子を互いに結びつける働きをしています。このような結合を金属結合といい,自由に動きまわる価電子を自由電子といいます。自由電子が電気や熱を運ぶため,金属は高い電気伝導性・熱伝導性を示します。
② 大理石の主成分は,炭酸カルシウムCaCO3です。炭酸カルシウムは酸に溶けるので,酸性雨の被害を受けます。
CaCO3 + 2H+ → Ca2+ + H2O + CO2
③ 二酸化ケイ素SiO2は,けい砂や岩石の主成分として地殻中に多く含まれています。逆に,単体としては天然に存在しません。
④ 焼きセッコウCaSO4・H2Oを水で練ると,発熱しながら膨張し,セッコウCaSO4・2H2Oとなって固まります。また,セッコウを約140℃に加熱すると,焼きセッコウになります。
CaSO4・H2O + H2O CaSO4・2H2O
⑤ ポリエチレンテレフタラート(PET)は,テレフタル酸とエチレングリコールを縮合重合して得られる高分子化合物です。カルボン酸とアルコールの縮合(エステル化)により,エステル結合ができます。
⑥ ポリエチレンは,エチレンの付加重合により得られる高分子化合物です。エチレンは二重結合を1つもっていますが,付加反応するときに切断されて単結合になります。そのため,ポリエチレンには二重結合は含まれていません。
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問題 | |
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