センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,気体の製法と捕集法の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 気体の製法と捕集法 |
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年度 | 2010年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問5 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
⑤ 塩化アンモニウムと水酸化カルシウム
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解説
水に溶けにくい気体は,水上置換で捕集します。水に溶けやすい気体は,空気より密度の小さいものは上方置換,密度の大きいものは下方置換で捕集します。
気体の密度は分子量の大小で比較することが出来ます。気体の種類に関係なく1molが22.4Lなので,分子量を22.4で割ると,1Lあたりの質量(つまり密度〔g/L〕)を求めることが出来ます。空気の見かけの分子量が28.8なので,この値よりも大きければ空気より重い気体,小さければ空気より軽い気体となります。
① FeS + H2SO4 → FeSO4 + H2S↑
硫化水素H2Sは水に溶け,分子量34なので下方置換で捕集します。
② Cu + 2H2SO4 → CuSO4 + 2H2O + SO2↑
二酸化硫黄SO2は水に溶け,分子量64なので下方置換で捕集します。
③ MnO2 + 4HCl → MnCl2 + 2H2O + Cl2↑
塩素Cl2は水に溶け,分子量71なので下方置換で捕集します。
④ 2H2O → H2O + O2↑
酸素O2は水に溶けにくい気体なので,水上置換で捕集します。
⑤ Ca(OH)2 + 2NH4Cl → CaCl2 + 2H2O + 2NH3↑
アンモニアNH3は水に溶け,分子量17なので,上方置換で捕集します。
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問題 | |
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