センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,反応熱と上昇温度の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 反応熱と上昇温度 |
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年度 | 2011年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問3 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
③ 55
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解説
まず,メタノールCH3OHの燃焼による発熱量を求めます。メタノールの分子量は,CH3OH=12+1.0×3+16+1.0=32 より,メタノール64gは2.0molです。メタノール1molを完全燃焼するときの発熱量が726kJなので,2.0molなら726×2.0=1452kJです。
発生する熱量の10%が,水の温度上昇に使われるので,145.2kJが水に吸収されることになります。次に,このときの上昇温度を求めます。
水1gの温度を1℃上昇させるのに必要な熱量が4.2Jなので,水1.0kg(1000g)の温度を1℃上昇させるには4200J=4.2kJの熱量が必要です。145.2kJの熱量での上昇温度をt〔℃〕とおくと,次の比の式が成り立ちます。
1℃:4.2kJ = t〔℃〕:145.2kJ
よって,t〔℃〕 = 34.57 = 35℃
公式を使うことが出来る人は,Q=mctに代入しても構いません。
145200〔J〕 = 1000〔g〕×4.2〔J/(g・℃)〕×t〔℃〕
最後に,上昇後の温度を求めます。もとは20℃だった水が35℃上昇するので,55℃になります。
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問題 | |
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