センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,希ガスの解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 希ガス |
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年度 | 2011年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問1 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
① これらの気体は,いずれも空気より軽い。
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解説
① 気体の密度〔g/L〕は,1Lあたりの質量〔g〕で表します。気体1molの体積は,その種類によらず,標準状態で22.4Lです。そのため,分子量(1molの質量に等しい)を22.4Lで割ると,密度〔g/L〕を求めることが出来ます。よって,分子量の大小で,密度の大きさを比較することが出来ます。
空気の見かけの分子量は,28.8です。希ガスは単原子分子として存在していますので,ヘリウムの分子量はHe=4.0,ネオンの分子量はNe=20,アルゴンの分子量はAr=40です。アルゴンの分子量が空気の見かけの分子量よりも大きいので,アルゴンは空気よりも重い気体です。
② 希ガスは,いずれも無色・無臭の気体です。
③ 希ガスは安定な電子配置をしているので,他の原子と結合しにくいという性質をもっています。そのため,単原子分子として存在しています。
④ 希ガスの単体は安定な電子配置をしているので,そのままで安定で反応性に乏しい物質です。
⑤ 一般に,無極性分子の沸点は,分子量が大きいほど高く,分子量が小さいほど低くなります。希ガスの中で最も分子量の小さいヘリウムは,最も沸点の低い物質です。
⑥ 乾燥空気中で最も多く含まれるのは窒素N2で約78%,2番目に多いのが酸素O2で21%です。そして,3番目に多いのがアルゴンArで,約1%存在しています。よって,希ガスの中で空気中に最も多く含まれているのは,アルゴンです。
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問題 | |
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