センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,同素体の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 同素体 |
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年度 | 2011年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問3 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
④ 黄リンと赤リンは,いずれも空気中で自然発火する。
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解説
① 斜方硫黄と単斜硫黄は,環状構造の分子S8からなる黄色の結晶です。ゴム状硫黄は,多数の硫黄原子が鎖状に結合した分子Sxです。
② 炭素原子には4個の価電子があります。ダイヤモンドでは4個の価電子すべてが共有結合に使われています。そのため,硬かったり導電性が低かったりします。一方,黒鉛は3個の価電子が平面をつくる共有結合に使われ,残りの1個は平面内を動きまわることが出来ます。そのため高い電気伝導度を示します。
③ ダイヤモンドは多数の炭素原子が共有結合ですべてつながった結晶です。このような結晶を,「共有結合の結晶」または「共有結晶」などといいます。
フラーレンは,60個の炭素原子が32面体のサッカーボール型に結合している分子です。
④ 黄リンは,正四面体状の分子P4で,反応性の高い物質です。空気中で自然発火して,十酸化四リンP4O10を生じます。そのため,水中に保存します。一方,赤リンは網目状分子Pxで,安定な物質です。マッチの箱側の薬剤に用いられています。もちろん,自然発火しません。
⑤ 酸素に紫外線を当てると,オゾンを生じます。また,酸素に高電圧をかけて静かに放電(無声放電)させることでも得られます。
3O2 → 2O3
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問題 | |
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