センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,金属と酸の反応の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
| 単元 | 金属と酸の反応 |
|---|---|
| 年度 | 2011年度 |
| 問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問4 |
| 配点 | 4 |
| 計算問題 | × |
| 難易度 | 易しい |
正解
⑥ 金は,希硝酸には溶けないが,濃硝酸には溶ける。
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解説
① アルミニウムは不動態をつくる金属の1つですが,希硝酸では不動態をつくらないので溶けます。希硝酸ではなく濃硝酸だと不動態をつくるので,溶けません。
② 鉄もアルミニウムと同じく不動態をつくる金属の1つです。希硝酸には溶けますが,濃硝酸だと不動態をつくるので,溶けません。
③ 銅は,水素よりもイオン化傾向の小さい金属です。そのため,通常の酸(希塩酸・濃塩酸や希硫酸)には溶けません。しかし,酸化作用のある酸(希硝酸,濃硝酸,熱濃硫酸)を用いると,溶かすことが出来ます。その反応式は酸化還元反応なので,酸化剤と還元剤の半反応式を組み合わせることによって完成させることが出来ます。そのため,反応前後の化学式だけ覚えておけば,化学反応式をつくることが出来ます。
Cu → Cu2+
希硝酸HNO3 → NO
濃硝酸HNO3 → NO2
熱濃硫酸H2SO4 → SO2
④ 亜鉛は,水素よりもイオン化傾向の小さい金属です。そのため,通常の酸にも溶けます。
⑤ 銀は,水素よりもイオン化傾向の小さい金属です。そのため,通常の酸(希塩酸・濃塩酸や希硫酸)には溶けません。しかし,酸化作用のある酸(希硝酸,濃硝酸,熱濃硫酸)を用いると,溶かすことが出来ます。銅と同様に,酸化還元反応としてその反応式を完成させることが出来ます。
Ag → Ag+
⑥ 金は,最もイオン化傾向の小さい分類に入ります。通常の酸はもちろん,酸化作用のある酸(希硝酸,濃硝酸,熱濃硫酸)を用いても溶かすことが出来ません。しかし,酸化力の強い「王水(濃塩酸と濃硝酸を体積比3:1で混合したもの)」を用いると溶かすことが出来ます。よって,濃硝酸に溶けるというのは誤りです。
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| 問題 | |
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