センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,量的関係の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 量的関係 |
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年度 | 2011年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問5 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
② 2.24
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解説
一酸化炭素COによる四酸化三鉄Fe3O4の還元は,次のように表すことが出来ます。
Fe3O4 + 4CO → 3Fe + 4O2
よって,1molの四酸化三鉄をすべて還元するためには,4molの一酸化炭素が必要です。
四酸化三鉄の式量は,Fe3O4=56×3+16×4=232です。よって,4.64kg(4640g)の四酸化三鉄の物質量〔mol〕は,次のように求めることが出来ます。
4640g ÷ 232g/mol = 20.0mol
一酸化炭素は,四酸化三鉄の4倍の物質量が反応するので,20.0mol×4=80.0molが必要です。一酸化炭素の分子量CO=12+16=28 より,80.0molの質量は次のように求めることが出来ます。
80.0mol × 28g/mol = 2240g = 2.24kg
【別解】
反応式の係数と式量・分子量より,1molの四酸化三鉄(232g)をすべて還元するために必要な一酸化炭素の質量は4mol(4mol×28g/mol=112g)です。よって,次の比例の式が成り立ちます。
232g : 112g = 4.64kg : x
x = 2.24kg
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問題 | |
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