センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,身のまわりの化学の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 身のまわりの化学 |
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年度 | 2012年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問6 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
⑤
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解説
① 昇華は,固体から気体,または気体から固体への状態変化を表し,液体の状態になりません。インスタントの味噌汁など,お湯を注ぐと元に戻るような製品は,元の状態のものを凍らせた状態で減圧することで水分を昇華させてつくっています。冷凍庫内でも同様の現象が起こっています。
② 凝縮は,気体から液体への状態変化です。空気中の水蒸気がガラスコップの表面で冷やされて液体になっています。
③ 活性炭には小さな穴が開いており,表面積が大きくなっています。このような多孔質の物質は,その表面に他の物質を吸着しやすいという性質をもっているので,乾燥剤や脱臭剤に用いられます。活性炭の他にシリカゲルなども同様に用いられます。
④ 漂白作用をもつ物質としてよく出てくるのは,塩素Cl2と二酸化硫黄SO2です。塩素には酸化作用があり,色素を酸化することで漂白します。一方,二酸化硫黄には還元作用があり(相手によっては酸化剤として働くこともあります),色素を還元することで漂白します。
⑤ セッケン分子には親水性の部分と疎水性の部分があります。疎水性の部分が油滴にくっつき,親水性の部分が水とくっつくことで,水中に油を分散させます。これは,「乳化」とよばれる現象で,「加水分解」は誤りです。
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問題 | |
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