センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,ヘスの法則の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | ヘスの法則 |
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年度 | 2012年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問1 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
④ 25
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解説
反応熱が次のように求められることを知っていれば,簡単に求めることが出来ます。
反応熱 = (生成物の生成熱の総和) - (反応物の生成熱の総和)
これに当てはめると,次のように計算できます。ただし,単体の生成熱は0kJ/molなので省略します。
Q = 394×3 -824 - 111×3 = 25
【別解】 また,すべての熱化学方程式を書き出し,連立方程式を解くことでも求めることが出来ます。
Fe2O3(固) + 3CO(気) = 2Fe(固) + 3CO2(気) + Q〔kJ〕 ・・・(1)
2Fe(固) + 3/2O2(気) = Fe2O3(固) + 824〔kJ〕 ・・・(2)
C(黒鉛) + 1/2O2(気) = CO(気) + 111〔kJ〕 ・・・(3)
C(黒鉛) + O2(気) = CO2(気) + 394〔kJ〕 ・・・(4)
これを解くときは,生成熱を表す(2)~(4)の式を「化合物=単体+熱量」に変形し,(1)の式に代入します。整理すると化学式はすべて消去できて,熱量だけの計算式になるはずです。このように手順を決めて練習しておくと,ミスが少なくなるはずです。
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