センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,発生する酸素の体積の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 発生する酸素の体積 |
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年度 | 2012年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問4 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
② 0.11
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解説
こういう計算問題は,物質量〔mol〕を中心に考えます。酸素の体積を求めるために必要な計算を,逆から辿っていくと,次のような考え方になります。
・酸素の体積〔L〕を求めるためには,酸素の物質量〔mol〕が必要です。
・化学反応式の係数比が物質量〔mol〕の比になるので,過酸化水素の物質量〔mol〕から酸素の物質量〔mol〕が求められます。(2H2O2 → O2 + 2H2O)
・過酸化水素の物質量〔mol〕は,過酸化水素の質量〔g〕と分子量34から求めることが出来ます。
・過酸化水素水の質量パーセント濃度〔%〕とその質量〔g〕から,溶質である過酸化水素の質量〔g〕が求められます。
実際に計算していくと,次のようになります。
過酸化水素の質量〔g〕 = 10〔g〕 × 0.034 = 0.34〔g〕
過酸化水素の物質量〔mol〕 = 0.34〔g〕 ÷ 34〔g/mol〕 = 0.010〔mol〕
酸素の物質量〔mol〕 = 0.010〔mol〕 ÷ 2 = 0.0050〔mol〕
酸素の体積〔L〕 = 0.0050〔mol〕 × 22.4〔L/mol〕 =0.112〔L〕
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