センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,付加反応の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 付加反応 |
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年度 | 2012年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問4 |
配点 | 4 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
②
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解説
① 濃硝酸HNO3と濃硫酸H2SO4の混合物は混酸とよばれ,ニトロ化に用いられます。ニトロ化は置換反応の一種なので,付加反応ではありません。
② ベンゼンC6H6と塩素Cl2の反応は,条件によって変わります。鉄触媒を用いると塩素化(置換反応)が起こりますが,光(紫外線)を照射すると付加反応が起こってヘキサクロロシクロヘキサンC6H6Cl6を生じます。
③ ベンゼンC6H6と濃硫酸H2SO4の反応は,スルホン化と呼ばれる置換反応の一種です。ベンゼンスルホン酸C6H5SO3Hを生じます。
④ フェノールC6H5OHの水溶液に臭素水Br2を加えると,ただちに置換反応が起こり,2,4,6‐トリブロモフェノールC6H2(OH)Br3の白色沈殿を生じます。
⑤ フェノールC6H5OHに無水酢酸を作用させると,アセチル化が起こり,酢酸フェニルC6H5OCOCH3を生じます。
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問題 | |
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