センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,周期表の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 周期表 |
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年度 | 2013年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問2 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 易しい |
正解
④ 典型元素は,すべて非金属元素である。
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解説
周期表は,元素の性質を推定するのに役立ちます。特に典型元素については分類ごとの性質を確認しておきましょう。
① 典型元素の価電子数は,族の数の一の位と一致します。よって,2族元素の原子は,2つの価電子をもっています。この2つの価電子を放出することで,安定な2価の陽イオンになりやすいという性質があります。
② 典型元素の価電子数は,族の数の一の位と一致します。よって,17族元素の原子は,7つの価電子をもっています。
③ 18族元素は,すべて安定な電子配置をとっています。そのため,他の原子との電子のやりとりをする必要がなく,反応性に乏しいという性質があります。
④ 金属元素のうち,1族元素や2族元素などは典型元素です。また,高校で学習する両性元素(ああすんなり;Al,Zn,Sn,Pb)も典型元素だということも知っておきましょう。典型元素がすべて非金属元素というのは誤りです。
⑤ 遷移元素は3~11族元素で,すべて金属元素です。周期表における遷移元素の位置を問う問題も出題されることがあります。周期表の凹んでいる部分の右端(12族元素;Zn,Cd,Hg,Cn)は典型元素なので注意が必要です。
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問題 | |
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