センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,酸化物の組成式の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 酸化物の組成式 |
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年度 | 2013年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第1問-問5 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
③ MO2
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解説
酸化物を金属に還元するというのは,酸素原子を取り除くということです。酸原子を取り除いたときに質量が37%減少したということは,酸化物全体の質量に対して,酸素原子の質量が37%だったということになります。
金属Mの酸化物の組成式をMOxとおくと,その式量は 55+16x と表すことができます。また,ここに含まれている酸素原子の相対質量は 16x です。
酸化物1molで考えると,55+16x(g)から16x(g)減少して,この減少した分が37%ということなので,次の式が成り立ちます。
これを解いて,x=2.0 となります。よって,MOxとおいた酸化物の組成式はMO2だと判断することができます。
ちなみに,x=1.5 というような数になった場合は,MO1.5を2倍することで最も簡単な整数比であるM2O3に直します。
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問題 | |
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