センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,中和熱の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 中和熱 |
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年度 | 2013年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問5 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
③ 0.11
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解説
中和熱は,「中和反応によって水1molが生じるときの発熱量」です。水の物質量が基準になるので,2価や3価の酸・塩基を用いるときには注意が必要です。
0.010mol/Lの水酸化カルシウム水溶液100mL(0.1L)中に含まれる水酸化カルシウムCa(OH)2の物質量は,0.010mol/L×0.1L=0.0010mol です。水酸化カルシウムは2価の塩基なので,0.0010mol×2=0.0020mol の水酸化物イオンOH-が含まれています。
H+ + OH- = H2O + 56.5kJ
上の熱化学方程式の係数からもわかるように,1molの水酸化物イオンOH-から1molの水H2Oが生じます。0.0020molの水酸化物イオンOH-がすべて中和反応すると,0.0020molの水H2Oが生じます。
よって,この中和による発熱量は, 56.5kJ/mol × 0.0020mol = 0.113kJ です。
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問題 | |
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