問題情報

単元炭化水素
年度2013年度
問題番号化学Ⅰ-第4問-問2
配点3
計算問題×
難易度普通

正解

⑤ 二重結合を1つもつ環式炭化水素の一般式は,CnH2nn≧3)である。

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解説

① 単結合は回転することができます。エチレンCH2=CH2のC=C二重結合が回転できないことと比較されることが多いです。

② C=C二重結合と,この2つの炭素原子に直接結合している原子は,同一平面上にあります。トランス‐2‐ブテンでもシス‐2‐ブテンでも,炭素原子はすべて同一平面上にあります。ただし,水素原子には同一平面上にないものがあります。

③ C≡C三重結合と,この2つの炭素原子に直接結合している原子は,同一直線上にあります。

④ アセチレンC2H2を赤熱した鉄管(または石英管)に通すと,三分子重合が起こってベンゼンC6H6が生成します。

⑤ 有機化合物の一般式は,しっかりと整理しておきましょう。基本はアルカンのCnH2n+2です。環構造や二重結合,他の元素なども要素が加わると,系統的に変化していきます。

・二重結合1か所につき,Hが2つ減る。
・三重結合1か所につき,Hが4つ減る。
・環構造1か所につき,Hが2つ減る。
・酸素原子OがあってもHは変化しない。
・窒素原子Nが1つあると,Hが1つ増える。
・塩素原子Clが1つあると,Hが1つ減る(HとClが置き換わる)。

 二重結合を1つもつ環式炭化水素の場合,二重結合が1つあるのでHが2つ減り,環構造が1つあるのでさらにHが2つ減ります。CnH2n+2から水素原子が4つ減ったCnH2n-2が正しい一般式です。

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問題炭化水素の問題
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