センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,アルカンの沸点の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | アルカンの沸点 |
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年度 | 2013年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問5 |
配点 | 3 |
計算問題 | × |
難易度 | 難しい |
正解
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解説
物質の沸点を決める要素には,結合の種類,極性の強さ,分子量,表面積などがあります。直鎖のアルカンの沸点を比較する問題なので,結合の種類や極性の強さはすべて同じと考えて構いません。分子量(炭素原子の数で決まる)を考えます。
分子量が大きいほどファンデルワールス力が強くなるので,より高い温度にしなければ気体になりません(沸点が高い)。よって,②,④,⑥は候補から外れます。
①,③,⑤の判断は,完全に知識です。メタンガスやプロパンガスという言葉を聞いたことがあると思いますが,メタン(炭素数1)やプロパン(炭素数3)は室温で気体です。温度が沸点を超えると気体として存在していると考えれば,①が外れます。
また,炭素数が5~17のアルカンは流動パラフィンと呼ばれ,室温では液体です。炭素数が18以上のアルカンは室温では固体で,パラフィンと呼ばれます。このことから③が正解となります。
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問題 | |
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