センター試験の化学基礎の演習問題を紹介しています。このページは,化学結合の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学基礎」~
問題情報
年度 | 2016年度 |
---|---|
試験 | 本試験-化学基礎 |
問題 | 第1問-問4 |
単元 | 化学結合 |
配点 | 4点 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
正解
⑤ オキソニウムイオンH3O+の三つの結合O-Hのうち,一つは配位結合であり,他の二つの結合とは性質が異なる。
スポンサーリンク
解説
① 無極性分子である二酸化炭素CO2分子は,C=O結合には極性があります。分子の形が直線形(O=C=O)であり,2つのC=O結合の極性が,反対向きで大きさが等しいため,互いに打ち消されて無極性分子となります。
② 金属元素Naと非金属元素Clの化合物である塩化ナトリウムNaClは,イオン結晶です。イオン結晶であれば,陽イオンと陰イオンが静電気的な力で結合してできています。
③ 展性・延性のほか,金属光沢や高い電気伝導性・熱伝導性も自由電子が原因とされています。
④ 記述の通り,二つの原子が電子を出し合って生じる結合を共有結合といいます。
⑤ オキソニウムイオンH3O+は,水分子H2Oと水素イオンH+が配位結合して生じるイオンです。水分子がもっている2つの共有結合と,新たに生じる1つの配位結合が存在します。
ただし,共有結合も配位結合も,2原子間で電子対を共有している状態であり,結合を形成したあとの違いはありません。配位結合が他の2つの結合と性質が異なるというのは誤りです。
スポンサーリンク
問題 | |
---|---|
ワードファイル |